ひとりで鹿児島旅行に行ったワケ
2020年2月26日、27日に単身鹿児島旅行に行ってきました。
体が言うことを聞かないお年頃なので書き終えるまでに相当時間が経ってしまいながらも強い気持ちで更新することにしました。まだ1ヶ月経ってないからセーフ。
一人旅の理由
もともと旅をしたいという気持ちがほとんどない人間でした。
旅自体が嫌いということはなく、誰かと一緒に旅行をすることは割に好きな方で、そういった機会はなるべく逃さないようにしていました。
しかし、自分としては行きたいところが特に思い浮かばないため、基本的には誰かの意見に乗っかって「着いていった」というのが正しいと思います。
そういうわけで、つい3年ほど前までは、日本国内でも東北、北陸、中国、四国、九州(もちろん北海道、沖縄も含む)には全く足を踏み入れたことがないような有様でした。基本スタンスは関東引きこもりです。
そのことに気付いてから、日本国内でさえ行ったことがない場所がこんなにあるのってどうなのよ…という気持ちが少しずつ湧き上がってきたのですが、結局根が引きこもりのため自発的にどこかに行こうと思うことは特にありませんでした。
そんなわたしにも諸々の機会があり、受け身ながら3年かけて色々な場所に少しずつ行くことができました。
その結果がこれです。
九州がいきなり増えました!数年前からしたら考えられない広がり。
だんだんと白地(あと青も)を埋めて行きたいなという気持ちが芽生えてきました。
どうして鹿児島?
わたしには旅をするにあたってとても大きな問題があります。
上記の通り、旅モチベがないため行きたい場所が本当にないのです。
一人旅自体にはほぼ抵抗がないのですが、知らない土地にどんな見所があって何が有名でということに関心がない人生を送ってきたため、そもそも行きたい場所が本当にマジでどうしても思い浮かばない…。
行ったことのない県に行きたいけれど、行ったことのない県についての(旅モチベが上がる)知識が一様に皆無であるため行き先を選べないというアホみたいな状態に陥りました。
しかし、そんな口だけの人間にも救いがもたらされました………何かというと、
「ルーレットで行き先を強制的に決定する」
です。(ダ○ツの旅かな?)
提案してくださったOさんありがとうございました。
都道府県ルーレットのやり方は、乱数メーカー*1で1から47の数字を1個発生させ、出てきた数字に対応する都道府県番号*2を確認してそこに行くだけというお手軽さ。*3
そんな遠くに行くことはないだろうと高を括っていましたが、この度「46」が出ました。そういうこともあるんですね。
ちなみにわたしは乱数メーカーのくだりで全く操作をしていないため、行先決定機関は完全アウトソーシングです。
紆余曲折あり、おかげさまで一人旅ができるバイタリティを無駄に余らせていたわたしに鹿児島に行くきっかけができました。
1日目
2日間の旅程は全て行きの飛行機に乗る30分前から考え始めました。
普通に考えるとおかしいのですが、人に決められた行き先で行きたい場所に心当たりがあるわけがない何度も申し上げている通りで行ったことのない場所の観光知識が皆無のため、直前に考え始めるぐらいでちょうど良かったです。結果オーライ。
逆に前日までに決まっていたのは何かというと、飛行機の便と宿だけです。
旅程も考え終わって飛行機では爆睡、昼前に鹿児島空港に着き、バスに乗って鹿児島市街に到着。まずは昼飯です。
せっかくなのでイイカンジの鶏が食べたいと思い、バスターミナルからすぐの店に。
カンピロのことがぼんやり心配になりながらもおいしくいただきました。
事前リサーチで「黒豚」と「白くま」はマストとのことだったので、次はおやつに「白くま」、夕飯が「黒豚」と決めて移動です。
ひとりでもフードファイトを頑張らないといけないと思い(なぜ?)、腹ごなしも兼ねて移動はほぼ全て徒歩にしました。
事前準備が足りないせいでどのバスや電車に乗るべきか分からなかっただけでもあります。
寄り道しながら白くま発祥の店へ。
せっかくだからバエそうだしフルーツいっぱいだしスペシャル白熊にしようかな〜という思いもありましたが、そこまでお腹ペコペコでもなかったのでシンプルにただの白熊にしました。
ノーマル白熊にして良かった以外の感想がない
トチ狂ってスペシャル頼んでたら死ぬところでした。
甘党なので人より甘いものが受容できる方だと思っていますが、こればかりはあんまりにも甘すぎて思わず笑っちゃった。
2人でノーマル白熊を分け合うならちょうど良かっただろうなと思いながら最後の方は虚ろな目で完食
全然関係ないけどミニストップのではなく、フィリピンの本場のハロハロに似てるよね。
少しダメージを負いつつ、気付くとぼちぼちいい時間になっていたため、短い時間で効率よく楽しむために水族館に行くことにしました。
二日間で一番楽しかった場所です。
自分のペースでゆっくり回りました。イルカさんに会えてうれしかったです。
なんと水族館から出た頃合いでも白熊ショックからは抜け出せておらず、あまりお腹も空いていなかったので、散歩がてら城山公園展望台に向かいました。
が、残念ながら向かっている途中で空が暗くなったこともあり辿り着けませんでした。
よくよく調べてみると車で行くことを推奨されており、徒歩チャレンジする場所ではなかったようです。無駄足でした。
代わりと言うわけではありませんが、展望台に向かう途中で西郷隆盛さんの像と写真を撮りました。鹿児島ですからね。
ぼっち観光客に優しくスマホを立てかけておく場所があったので人の力を借りずにせごどんと同じポーズでツーショットを撮ることに成功しました。
夕方なので周りに人影もほぼなく、ほとんど誰にも見られずに写真撮影を行ったのでそんなに恥ずかしくなかったです。
車は多かったのでひとりでバタバタしてるおかしな人間がいることを目撃したドライバーはいたと思いますが…。
その後はたいそう歩き疲れていたので、一度ホテルに帰って一休みをしてから夕飯を食べにまた移動です。
本当は黒豚しゃぶしゃぶを食べたい気持ちがあったのですが、この時点でもなお白熊ショックが続いており、さらに一人だとコスパがよくないということもあったため、ロースカツとヒレカツの定食にしました。
すごく美味しかったのですが、何度も言うように白熊を消化しきれなかったので最後の方が結構しんどめでした。
お腹が空いているときに再チャレンジしたい。
1日目はここまでです。公共交通機関を一切使わなかったおかげで歩数は19000歩超になり、とてつもない疲労に苛まれながら眠りにつきました。
2日目
16:25の飛行機で帰る必要があったので、朝は早起きして無駄なく観光するぞ〜と意気込んでホテルの朝食ビュッフェに向かいました。
そして本当に残念な話ですが、食べ終わった後は二度寝で時間を大幅にロスしました。
2万歩近く歩くことが普段ないので、疲労の度合いを自分で把握できておりませんでした。本当に残念です。
二度寝をした上でまだ疲労困憊だったため三度寝さえ頭にチラつきましたが、このままだと2日目は何も得るものがなくなってしまうので体に鞭を打って動き始めました。
向かった先は桜島です。
フェリーに乗って
到着!
この時点で既に10時半ごろになっており、時間もそこまでたくさんはないため、バスに乗らず徒歩で行ける範囲だけにしようかなあと思って歩き始めました。
わたしは桜島を舐めてました。徒歩で観光するようにはできていませんでした。
2日目の徒歩は足をさらに苛み、半ば引きずって変わらない景色を見ながら30分間歩くことに…
烏島展望所についたところで早くも絶望の面持ちに。
また30分かけて無の景色を見ながら帰ることを覚悟しましたが、丁度周遊バスがやってきたので神にすがる思いで乗り込みました。
あのタイミングでバスが来なかったら倒れてました。
桜島の観光は、車で行くかレンタサイクルにするかバスに乗るかちゃんと考えて行くべきです。徒歩だけはない。
バスに湯之平展望所まで連れられて山を眺めたりお土産を買ったりしました。
偶然おふらんすからの観光客の方と少しだけ言葉を交わせる機会がありましたが、残念ながらほぼ知識のない言語だったため「Merci」しか言えませんでした。
メチャ悔しいです。フランス語勉強します。
鹿児島港に帰ってきて13時も回っていたので空港に向かっても良かったのですが、まだわたしにはやりたいことがありました。
白くまのリベンジです。
実は1日目の時点でこのお店で白くまを食べる説はあったのですが、残念ながら水曜定休だったようで諦めておりました。
しかし1日目の白くまには少々未練が残るようなダメージを受けてしまったので、白くまにいい思い出を残したく馳せ参じることに。
桜島でも徒歩ダメージだけが残ってほぼ収穫がなかったので、お腹はペコペコ。これなら美味しく食べれそうということで…
カレーを食べました。
少し辛かったのですが(個人の感想です)、疲れた体に染み渡るおいしさでした。
もちろんこの後白くま食べましたよ!大丈夫ですよ!!
甘いだけの白くまをひとりで食べるのは自殺行為ということがわかっていたので、「大人シロップ」というチャイ風味のシロップの白くまに。
とてもかわいい!!!!!!
量もちょうどよく、味も甘すぎずちょうど良かったです。
あまり使いませんでしたがアイスコーヒーもついており(右のやつ)、味を変えて楽しむこともできました。
ただ、空港へのバスの時間が刻一刻とせまっており、カレーを食べ終えて白くまが出てくるのを待っている間にかき氷タイムアタックをすることが決定しておりました。
冷たいものを急いで食べることはできないなと悲しい気持ちになりつつも頑張って早く食べ終え、朝早く出発できなかった自分を責めることになりました。走ったらバス間に合って良かった。
そして無事空港にたどり着き、2日間の旅は幕を閉じましたとさ。
感想
初めての一人旅、しかも遠方、楽しかったです。
あらためて他人の一人旅のために背中を押してくれた某寿司店で食事をしていたときのメンバーにはお礼を言いたいところです。
お土産はすっかり忘れましたが………
まず一発目に鹿児島に行けたのは本当によかったです。
九州にひとりで行こうと思うことは今までであれば全くない発想でしたが、今回の旅行を経てハードルがずいぶん低くなりました。
日本国内であればもうどこにでも行ける気持ちです。ヤッター!
そして、今回のように予定を適当に立ててその場で次の行き先を決めるようなやり方っていうのは基本的にはひとりでしかできないことで、全部自分の責任でやる旅もありなんだなあとしみじみ思いました。
そうはいいつつ、もっと旅を楽しむことに注力しようと思うと、わたしにとってはたぶん誰かが一緒に行ってくれた方が叶いやすそうです。
ひとりで行くか複数人で行くかで旅の目的も変わってくるので一概には言えないですが、次鹿児島に行くことがあればそのときはひとりでは行かないですね。
いずれ誰かとまた行きたいと思います。
次に白地を埋めに行けるのがいつかはまるでわかりませんが、また暇を持て余すような時期があれば(あってくれ〜)行ってきます。
あとは何よりブログを諦めずに書き終えられて良かった…